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10のあんしん物語

10 田寺 克年

自転車事故の被害に遭った友人を救った自動車保険の特約。
保障と日常の問題を結びつけて解釈するアドバイザーとして。

私が20年間この仕事をしてきて最も印象に残っている出来事は、私の友人のご夫婦のことです。その奥さまが、偶然お店の扉を開けて出たところ、自転車が走ってきて接触してしまったそうなのです。舞うように転倒してしまい、たまたま手を着いたところが、側溝のふたが開いているところで、手首がスポッと入ってしまいました。それで、手首の骨が飛び出してしまうような大怪我をおってしまったのです。

しかし、その相手の自転車の方は支払い能力が全くない方でした。それで、「非常に困った」というご相談を受けたのです。そのときに、私はその方が入っている自動車保険のことが頭に浮かびました。一見、自動車保険とその自転車の事故は全く結びつかない話ですが、実はその自動車保険の中に、そのような場合にお役に立てる特約があったのです。

私は友人にその説明をさせていただき、結果的にその特約の部分が該当になりました。本来は、その自転車の方から保障を受けるケースですが、この場合にはそのご主人の入っている自動車保険の中からすべてをお支払いできたという事例でした。

そのときに、その友人夫婦は、「とにかく何でも田寺に話してみるものだ」と言っていました。「まさか保険が出るとは思っていなかった。でも、とりあえず田寺に相談すれば何かヒントがもらえるんじゃないか。」そんな気持ちで相談したということなのです。そのようなケースはよくありますが、ただ質問を受けただけでなく、具体的に金銭的な面でもお役立ちが出来たときには、さらに喜びを感じますね。

私たちも、契約時にはきちんと内容を説明しているつもりですが、その保障と日常の中で起こりうる出来事が一致しないことが多いのです。ですから、「こういった解釈をすれば、ここで保険が役に立てるんです」ということをアドバイスするのが私たちの役割だと思っています。いろいろなご相談の中で私の専門外のお問い合わせもあります。私が答えられないお悩みの場合には、私のブレインをご紹介することもあります。

私はファイナンシャルプランナーという資格も持っていますので、保険という枠にとらわれずに、お金に関するいろいろなお悩みやマイホームの購入に関するご質問なども引き受けています。この資格を取ったことで、対応できる質問の幅も広がりました。「田寺だったら聞いてくれるかな」という話しやすさを、お客様が感じてくださっているのであれば嬉しいですね。

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